歯の治癒の実験
さて、前回に、歯の治癒力を高めるためにどうすれば良いだろうという事を書きました。
歯は、初期虫歯であれば唾液の再石灰化作用により治癒することがありますが、
削ってしまうと、以前のように歯質が戻ることはなく、さらに、歯磨きの及ばない詰め物のスキマからどんどん
虫歯が進んでしまうという悪いサイクルになってしまいます。
それを知った時に、私は
「では詰め物をしなければどうなのか?」
という事を思いつき、実践しました(笑)
私に激痛を見舞い続けた、歯の詰め物を取り外したそこをそのまま放置したのです。
(詰め物をするたびに傷んだので再び同じ目に合わないか恐ろしかったのもあります)
それから約2年ほどをそのまま過ごしましたが、改めて歯科に行き見てもらうと
「虫歯は進行していない」 とのことでした。
その頃の食生活は、完全に白砂糖を絶ち、メープルシロップなどの代用の甘味料も完全に止めていました。
*ちなみに肉類は月に2度、少量を食べる程度のほぼベジタリアンであり、基本は玄米食です。
食べカスが歯の穴に詰まるので、水流のジェットウォッシャーで、食後まめに掃除をしていました。
これは自分を実験台にした体験談であるので、詰め物はしない方が良い、などと勧める事はできません
が、なんにせよ、象牙質がむき出しの状態でも、唾液による再石灰化作用、
浄化作用があったからこその結果であったと思います。
サラサラの唾液を常に出せるようにする。
体内が酸性である状態では、唾液も酸性となります。
そして唾液の分泌量自体も少なくなっていしまいます。
サラサラ唾液の状態では、分泌量が多く、ペーハーもアルカリ性になってきます。
どのように心がければよいか。
①食べ物を良く噛んで食べる。
一口50回を目安によく咀嚼することです。口内で唾液と食べ物が混ざることにより、発がん性物質、有害物質の中和がなされます。それにより、内臓の負担も減り、体液のphバランスも良い状態となりますし、どんどんと分泌量が増えてゆきます。
そして、食後、口内のphが戻るまで40分ほどかかるといわれています。
Phが戻りつつあるときに間食をしてしまうと、歯の回復時間がどんどんと削られてゆくことになります。
ですから間食を控える事。どうしてもおやつを食べたい場合は、食後につづけて食べましょう。
②真水を飲む
お茶やコーヒー、カフェイン入りのものは利尿作用があり、水分を体に取り入れるのには不十分です。
基本的に味付きのものは、「食べもの」として体が認識するため、なにもしない、ただの真水を飲むことで水分代謝が良くなります。当然、唾液の質にも関連してきます。
口の中を濯ぐようにして、唾液と撹拌させ、一気に飲まず、少量を飲みたい時にちびちびと飲むことが吸収を良くします。
③歯磨き粉を使わない
歯磨き粉を使わずに、歯ブラシだけで磨きます。
磨いている間、唾液がどんどん分泌され、口のなか一杯になります。
唾液には浄化作用がありますから、自前の洗口液のようなものです。
唾液は出せば出すほど出やすくなる。 トレーニングの意味合いもあります。
歯磨き粉、洗口液などを使うと、(大抵の製品には有害な化学物質が含まれていますし)唾液は出にくくなります。
最初は気持ち悪い方もいらっしゃるかもしれませんが、慣れると何もつけない方が、
その後の唾液の出も良くなり気持ちいいですよ。
④口、口内を使うエクササイズ
- 舌で口腔、唇の裏を押し上げながらぐるぐる回す
- 歯の裏表を舌で磨く
- ふくれっ面をして、ほっぺたに圧をかける事により、空気でストレッチをする。
- 大口をあけることは口周りから口腔内のストレッチになります。
どんどん唾液が出てきます。口内炎の治りも格段に早くなりますよ。
ちなみに唾液は吐かずに飲み込んでくださいね。内臓にも良い作用があるんです。
食べ物の質にも気をつける
お酒、甘い食べ物、飲み物、安物の油、南国の果物、これらは「極陰性」のものにあたります
お肉、たまご、牛乳など動物性の食べ物は「極陽性」です。
こういった、陰と陽の極みのものは体内のバランスを著しく損ないます。
基本を野菜や穀物を中心としたシンプルな食事にまとめる事が良い唾液を作り、そもそも虫歯にならない
食生活と言えるでしょう。
やはり玄米を良く噛んで食べる事がサラサラ唾液をいち早く作り出せるというのは実感したことです。
一日、おかずも抜いて玄米だけにしてみてください。すぐにそれを実感できるはずです。
血液が浄化され、体内から綺麗になる感覚が分かると思います。
バランスを欠いた食生活で、体内のバランスが崩れ、酸性のドロドロ血液になるという事は、
歯にも血液が通っていますので、内側からも歯が溶けてゆくということになるという事です。
大切なのは全体を通したバランスということですね。是非心がけてみてください。
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